週末、大阪でビタミンE固定化が透析膜の研究会に参加してきました。
非常に専門的な話から、臨床的な話まで聞くことができ有意義な話でした。
ビタミンE固定型透析膜(VPS)は旭化成から発売されていますが、一般的な透析膜よりも高価であり、みんな知っているものの実際使用しているところは多くないと思います。
コストに見合うだけのメリットがあるかどうか?
ビタミンEをコーティングしているので酸化ストレスを抑えるとは思いますが、実際の臨床でどれだけ患者さんにメリットが出るか?
そこが大きな問題でしょう。
酸化ストレスが少ない方はVPSの効果が受けやすく、多い方はその恩恵を受けづらいというような印象は持っています。
通常の透析膜と比べて悪いという話はありませんが、絶対的に上回るというところまではいっていないでしょう。
しかし、メリットはあります。
特に貧血改善効果が期待され、赤血球寿命が延長するといわれています。
どういう患者さんに、どのように使えばいいのか?
ESA抵抗性貧血の方に、VPSの効果が出れば一番いいと期待しています。