昨年、久光製薬からノルスパンテープというテープ型の痛み止めが発売になりました。
ロキソニンなどの通常の痛み止めでは効果がない変形性腰痛症などの患者さんに適応があります。
まず、湿布を使い、効果がなければロキソニンやボルタレンやアセトアミノフェン、次に効果がなければこのノルスパンテープを考慮に入れます。
ロキソニンなどはNSAIDsという種類の痛みどめで頻用されます。
基本的に透析患者さんには禁忌となっていますが、容量減量で使用することは多いです。
あとNSAIDs以外にもリリカという痛み止めがあります。
これは立ちくらみやめまいに注意です。
このノスルパンテープはオピオイド系鎮痛剤といって取り扱いには注意が必要です。
適当にはって、適当に外すというものでもありません。
ただ1週間に1まい貼りっぱなしというのもなのでコンプライアンスはいいでしょう。
気になるのは、吐気の副作用もありますので注意が必要です。
果たして効くのかどうか?
私はまだ投与したことがありませんが他施設で透析患者さんに投与されていました。
疾患病名は変形性腰椎症、腰部脊柱管狭窄症、透析アミロイドーシス、変形性膝関節症でした。
基本的には開始用量から1週間ごと増量していきます。
痛みや副作用を見ながら増量します。
ただ、初めの2週間は吐気が出やすいのでナウゼリンやノバミンという吐気止めを内服します。
痛みで困っている方はたくさんいらっしゃいます。
痛み止めはたくさんありますが、NSAIDsで止まってそれ以上の薬は処方していないことも多々あります。
色んな方法を駆使しながら痛みに対応していきたいと思います。