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院長の臨床メモcolumn

2018.11.13

トラディアンス配合錠

ドラディアンス配合錠は糖尿病の薬で、トラゼンタとジャディアンスの合剤です。

トラゼンタはDPP-4阻害薬、ジャディアンスはSGLT2阻害薬です。

この2つはそれぞれ血糖降下作用が強く、一つ一つの薬剤でも有効に血糖値が下がります。

しかし、糖尿病の方は約87%の方が2種類以上の薬を飲まれていると報告されています。

この配合錠は、ヘモグロビンA1cで1%前後低下すると言われています。

しかも、もともとトラゼンタを内服していて、ドラディアンス配合錠に変更後のした報告なので、合剤にすることでより、HbA1cが下がる可能性があると思います。

ただ、ジャディアンスはSG LT2阻害薬なので尿量の増加に注意しなければいけません。

特に投与開始初期には大量の尿が出ますのでその分水分を取る必要があると言われています。

注意点を守れば、臨床試験でも優れた結果を残している両薬剤なので、期待できる組み合わせだと思います。