コルスバという血液透析患者さん用のかゆみの注射剤があります。
これまではナルフラフィン、レミッチ®という内服薬が使用されていましたが、その注射剤が発売されました。
臨床試験をご紹介します。
コルスバとプラセボ群の比較試験で、コルスバ群が初めからコルスバを使用し、プラセボ群は6週間の二重盲検を過ぎたのちからコルスバを使用し始めます。
二重盲検期ではコルスバ群が有意にかゆみスコアは軽減しています。また、投与直後から低下し、6週間にかけて徐々に低下しました。
次に全期間の分です。二重盲検期を過ぎると、ピンク色のプラセボ群が水色のコルスバ群に追いつきました。
やはり、すでに何らかの治療をしていてもコルスバは有効だと思います。
コルスバの効果は速やかに出て約2か月間の中で徐々に良くなってきます。
人によって差があると思いますが、約2か月間は使用して患者さんのかゆみをNRSやVASなどで確認をした方がいいのでしょうね。
*上記の図はすべてキッセイ薬品のHPから引用