はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2023.07.22

クレアチン(クレアチニンではなく)

腎臓の検査で”クレアチニン”があります。

”クレアチニン”によって推定GFRが計算されます。

これら二つによって腎機能の評価を行います。

”クレアチニン”はクレアニンという物質から作られます。

クレアチンというのは何者?というのはあまり知られていないと思います。

クレアチンというのは肝臓で合成され、ほとんどが筋肉で貯蔵されています。

クレアチンは魚や肉などにも含まれています。

どのような作用をするかというと、クレアチンリン酸というものがあって、エネルギー産生に重要なアデノシン2リン酸から3リン酸(ATP)に変換してくれます。

これによって体のエネルギー化を促進してくれます。

例えば、クレアチンの筋肉トレーニングを行うことによって筋肥大が促進され、疲労度も低下したという報告もあります。

ですので、クレアチンは”クレアチニン”とまったくイメージが異なるものです。

クレアチンの血液検査をすることはまれであり、知る必要もないかもしれません。

クレアチンが筋肉に分布されているということは、高齢とともに筋肉量が低下するのでクレアチンが低下するということです。

クレアチンが低下すると”クレアチニン”産生も低下するので、クレアチニンの値が低くなるということです。

よく同じ”クレアチニン”の値でも、20歳男性と80歳女性の腎機能は全く違うといわれると思います。

理由は上記の通り、クレアチンが骨格筋と深く関係しているからなのです。