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院長の臨床メモcolumn

2013.12.21

カリウム、リンの吸着剤は患者さんの食事に合わせて

腎臓の機能が悪化してくると尿からのカリウムやリンの排出が低下し、体にたまってきます。

そのため高カリウム血症や高リン血症になります。

基本的には食事制限が必要になりますが、あまり制限しすぎても栄養不良になりますし、食べる楽しみもなくなります。

試行錯誤してもなかなか、血液データでカリウムやリンが低下しないときには、吸着剤を処方します。

1日3回食後あるいは食前に飲むことが多いです。

食事中のリンやカリウムを腸で吸着し、便に排出させます。

ですのでカリウムやリンを多くとるときには飲めばいいですし、あまりとらない食事の場合は飲む必要がありません。

以前は当たり前のように1日3食なら、1日3回で処方していましたが、最近では処方する際には、患者さんの食事の内容を聞いてから処方するようにしました。

そうすると患者さんもわざわざ3回飲まなくて済みますし、薬としても効率がいいと思います。

またちょっと外食などで多くとるときには予め余分に内服してもいいと考えています。

それには応用がいるので患者さんがある程度食事に対して理解していないとできませんが。。。

でもほとんどの方は定期的に内服+外食時など臨時でプラスという飲み方で行けると思います。