オンライン透析が公けに認められ大変喜んでいます。
オンラインHDF認可機器も当院では4台入っておりました。
しかしオンラインHDFのための保険点数がなかったのでこれで晴れてオンラインHDFを堂々とできます。
しかも30台あれば30台とも全部オンラインHDFができるようです。
今まではローカルルールでベッド数の1割しかできないという決まりのようなものがありましたが、今回の改正で全てのベッドでできるようになりました。
本当かな?という気もし若干不安には思っています。
とはいえ、全部いきなりオンライン用の透析機器に変更できるわけでもなく、ベッドも増床できるスペースもありませんのでこのまま4台のままで行くしかないのですけどね。
気になるのは
通常の透析の場合
①4時間未満2040点
②4時間以上5時間未満2205点
③5時間以上2340点
というように透析時間によって保険点数が違います。
しかしオンラインHDFに関しては時間に関係なく2255点。
せっかく保険点数がついたのでぜいたくは言えませんがなぜ、、、、?
オンラインHDFが4時間以上5時間未満くらいのものという認識??
あるいは2年後の次の診療報酬改定を見越して、どれだけオンラインHDFを行うか様子を見るため?
オンラインHDFが患者さんにとって有用性が高いと認めてくれたことは事実。
しかしまだ普及するかどうかも分からず、時間制にするには早いということでしょうか?
普及してくればオンラインHDFも時間制で分けられるのかもしれません。
普及しなければオンラインHDFの時間制はずっと設けないのかもしれません。
オンラインHDFは患者さんに有益になる治療方法と僕は思います。
コストはかかるだけに、今回の改定でオンラインHDFを一生懸命やっている施設(オンラインHDF+5時間以上透析)はきっと悩んでいることでしょう。
普及すればいつの日かオンラインHDFとHDは逆転するかもしれません。
何の根拠もありませんが。。。
透析液清浄化加算というものがあって、これまで10点でしたが、今回の改定で、オンラインをしない場合は8点に下がっているのです。
その代わりオンラインするのなら20点に上がっているのです。
たぶん、これからオンラインHDFをするのであればまずまずの保険点数を頂けると思うのですが、通常の透析ではこれまで以上に保険点数が下がるかもしれません。
つまり、これまでとちがって、質を求めるのであれば通常の報酬、質を求めない場合は通常以下の報酬ということもなる。。。という私個人の勝手な推測です。
オンラインHDFはコストがかかっても、患者さんにとっていい治療。
オンラインをしても国の出費は上がるということはなく、コストはかかるといっても国が出すのではなく、そのクリニックの負担になるだけです。
オンラインHDFが普及しても国は痛くもかゆくもありません。
オンラインHDFをきちんとやっているクリニックは今は負担が多く、経営的に厳しいかもしれませんが、オンラインHDFが普及する前から始めることによってクリニックの過当競争に勝てるのかもしれません。
誤解して頂きたくないのは、オンラインHDFをしているからといって優れたクリニックではありません。
ただ、何となくですが、オンラインHDFをきっかけに通常透析の診療報酬がさらにさがってくるのではないかという危機感を感じているのです。
しかしオンラインHDFが普及すれば、クリニックごとの通常のHDとはあきらかに差別化されてくると思います。
透析クリニックにとってオンラインHDF認可されるのをきっかけに、独自の特色について考えなくてはいけない時代になってきたのかもしれません。