デルタ株の時は肺炎合併症が多く、中等症症例に遭遇する機会が多かった。
HOT導入し、呼吸が安定しない場合はデキサメタゾン10日間投与した。
入院はカクテル療法が開始されたばかりであり、点滴できる件数も限られていた。
外来や宿泊療養ではカクテル療法ができない状態なので、HOTを導入した症例はデキサメタゾン併用を考慮する。
現実的に、やれることを‥となるとそれくらいしかない。
奏功した症例もあれば、悪化し入院となった症例もある。
デキサメタゾンは難しいという印象を持っていた。
一方、現在のオミクロンはどうか?
圧倒的に軽症例が多い。
リスクのある方には在庫は十分とは言えないがラブゲリオンも投与できる。
ただ、最近は、軽症も相変わらず多い一方で、酸素化が十分でない方の紹介が増えている。
この10日間でHOT導入が3件あった。
HOT導入=中等度2であるが、現実的には、中等度1と2の間でさまよっている方もいらっしゃる。
そんな方には患者さんの背景によるがHOTを導入する。
中等度1と考えて、ラゲブリオを処方する。
2件は奏功した。つまり、入院を防げた。
もう1件はラブゲリオの期間を過ぎてからの紹介で呼吸も不安定。
HOT導入とともに、デキサメタゾンをいくかどうかに悩む。
外来でデキサメタゾン導入は容易ではない。
しかし、入院が逼迫している状況下ではHOT導入し、デキサメタゾンの投与を考慮すべきではないかと思っている。
この方はいつ入院できるのだろうと思う日が続いている。