糖尿病の合併症として,糖尿病性腎症があります。
その腎症の早期発見のための検査として、尿中アルブミン測定があります。
この数値が30-299の間だと、微量アルブミン尿といって、糖尿病性腎症2期となり、
300以上だと顕性腎症といって、3期になります。
糖尿病性腎症はこのアルブミン尿がすごく大切で多いほど、明らかに腎不全へ進行する危険性が高まります。
アルブミン尿が出やすい危険因子としては、糖尿病はもちろんのこと、年齢、高血圧、食塩過多などがあります。
3期の次はもちろん4期があり、いわゆる腎不全。
この時期になると血液検査でのGFRが30未満となり、かなり進行した状態になります。
ですので、糖尿病性腎症の2期にならないよう、なったとしても、食事療法や薬物療法で何とか進行させないことが必要です。
まずは、早期発見ですよね。
健康診断を含め、糖尿病の人、糖尿病と言われた人は、必ず尿中アルブミンを測定してもらいましょう。
糖尿病がない高血圧の方の約30%でも尿中アルブミンが要請になると言われています。
ただ、保険適応としては糖尿病性腎症2期という名前が必要ですので、糖尿病のない方は検査できませんのでご注意ください。