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院長の臨床メモcolumn

2011.08.16

どうやったら患者さんのDWをわかってもらうことができるのか

このタイトルは本当に難しい課題で、それぞれの医療機関も悩んでいることではないでしょうか。

このブログでもたびたびDWについて取り上げていますが、患者さんにと手、検査方法はわかっても、いざ自分の体重のこととなるとピンとこないのが現実です。

もちろんご理解されている方は大半です。
しかし、透析患者さんの全ての方にDWがあるのでできる限りわかってほしいですよね。

ドライウェイトって医師によってばらつきがあると思います。
もちろん大幅な違いはないとおもいますが、AさんのDWについて、ある先生は60kgといい、ある先生だと60.5kgといい、また違う先生は61kgと完全に同じになることはないと思います。
⇒つまり正解はないのです。

必要な割に、正解がないので悩むのです。

通常、ドライウェイトは患者さんの状態を把握し、医師が決めることであり勝手には変動しません。

僕は
①患者さんが楽になるように
②患者さんの体内の見えない負担を軽減できるように
を主に心掛けています。

患者さんは
減らされてしんどい、除水量が多くなるといった意見があります。

このお互いの思いや考えの違いをどう埋めるかがとても大切だと思います。

医師も引けばいいとは思っていません。
ただ心臓や血管の負担を減らしたいだけです。

ただ患者さんからすると???なんでひくの?となります。

ですから患者さんにDWのことを知って頂く必要があるのです。

これは医療側の責任です。
説明不足により発生してしまった問題です。

今からでも遅くないので回診時にDWの話でつまづいた時にはきちんと時間を取って説明していきたいと考えています。