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院長の臨床メモcolumn

2011.07.28

どうしたら効率がよくなるか?

先日、透析自体がどれだけ腎臓のカバーをしているかについて記しました。

改めて10%くらいという数字をみてみるとこのままでいいのか?という気持ちになります。

効率を上げるため血液流量を増量したり、透析膜を大きくしたり、、というのをまずやると思います。

それでも効率は不十分であれば透析時間を延長せざると得ないとなります。

時間を延長する=患者さんが嫌がる

というイメージがすぐに頭をよぎります。

実際、患者さんは嫌がることが多いです。
現実的な問題として特に変わりなく言っているのになんで透析時間を延ばさなくてはいけないのかという疑問は当然だと思います。

しかしそれはあくまで患者さんの体のことを考えてのことです。
“今、不都合がない”、”このままでいい”、”透析時間を延ばすと余計にしんどい”
という答えに対して、どこまで自分の考えとデータをもって患者さんに納得してもらうか。。。

これはたやすいことではありません。

きっと口で言うだけではだめなのです。
透析中に説明するだけではだめなのです。

おそらく透析以外の時間に、患者さんの体のことを十分に説明したうえで”透析時間の延長”など透析の良さを説明していくのがいいのかなあと思っている今日この頃です。