動脈硬化性疾患予防ガイドラインというものがあります。
この2012年版をみていると危険因子に「CKD:慢性腎臓病」が入っていました。
これまで糖尿病を中心として記載されていましたが慢性腎臓病という文字は入っていませんでした。
慢性腎臓病の存在が動脈硬化を進めるということで、それはそれで大切なことです。
ただ、腎臓専門医の個人的な気持ちとしては、徐々にですが、マイナーとされていた腎臓病も認知されつつあると実感してきています。
心臓病や消化器病よりも認知度が低い腎臓病ですが、腎臓病は動脈硬化に強い因果関係を持つことがはっきりされてきました。
慢性腎臓病が認知されてくると、腎臓専門医として恥ずかしくない知識を持ち続けなければなりませんね。