「慢性腎臓病」の診断に「蛋白尿」という項目があります。
「蛋白尿2+あるいは0.5g/g・Cr以上。
基本的には尿蛋白1+でも検出された場合は医療機関に受診をするべきです。
医療機関に行き、ぜひとも測っていただきたいのが「尿蛋白定量」です。
尿蛋白は腎臓病が悪くなる予知因子だけではなく、心臓病などの動脈硬化疾患の予知因子になります。
測定する項目は「随時蛋白定量」と「随時尿クレアチニン」。
これを測定すると、1日の推定尿蛋白量がわかります。
「随時蛋白定量」/「随時尿クレアチニン」をするだけで推定量がわかります。
これで0.5以上続くようであれば「慢性腎臓病」ということになります。
尿蛋白③+になると、ほとんどの方でこの推定量が0.5を上回ります。
この場合は治療を要することが多いです。
この「蛋白定量」は非常に大切な検査です。
心当たりのある方は是非とも測定してもらいましょう。
それとは別に「微量アルブミン尿」という項目もあります。
これも慢性腎臓病の評価としては重要な検査となります。
この検査の注意点とすると「糖尿病」、「糖尿病性腎症の早期」の方しか検査はできません。
大切な検査なんですけど、保険の決まりなので糖尿病以外の方はできません。