尿検査は非常に簡単な検査ですが、非常に大切です。
そのひとつに、尿検査で腎臓病がわかるということです。
最近、慢性腎臓病という概念が確立されています。
尿検査で尿蛋白が多いと慢性腎臓病の確率が高くなります。
慢性腎臓病が進行すると「透析」が必要になります。
つまり、尿蛋白は「透析」の可能性を予知する非常に大切な検査になります。
ではいったい、どれくらいの方が尿蛋白陽性を指摘されたことがあるのでしょうか?
インターネット調査によると・・・
「健康診断や人間ドックで尿蛋白に異常があった人は全体の約3割」という結果でした。
そのうち、常に異常がでる方は2.7%、時々異常が出る方は7.6%でした。
次に大切な質問結果として・・・
「尿蛋白に異常があった人の中で、再検査を受けた方は全体の半数のみ」でした。
これは尿蛋白の危険性が知れ渡っていない証拠です。
一般の方の尿蛋白の認識として・・・
① 尿蛋白が出ているだけでは大きな問題にはならない。
② 尿蛋白が出ても、血液検査で腎臓が悪くなければ大丈夫。
という認識があります。
もちろん理解されている方もいらっしゃいます。
○尿蛋白が出ていると、腎臓の機能が低下し、腎不全になりやすくなるので、再検査や治療を受けたほうがいい。
この認識は非常に大切です。
これ以外に重要なことは・・・
尿蛋白出現や軽度の腎機能低下の状態でも心臓病や脳卒中にかかりやすいというデータがあります。
軽度の尿蛋白は腎臓病だけではなく、「心臓病」や「脳卒中」の危険性もでてきます。
尿蛋白の異常は必ず受診してください。
早め早めが大切です。