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院長の臨床メモcolumn

2025.01.02

透析患者さんへの帯状疱疹ワクチン接種

現在、50歳以上の住民に対して、帯状疱疹ワクチン接種(生ワクチン、シングリックス®)に対する補助金が助成されています。

来年度からは65歳以上の方に対して、定期予防接種に組み込まれるようです。

つまり、毎年(毎回ではない)、接種する機会があるということです。

そうなると、接種する方は増えてくると思われます。

透析患者さんは透析ではない方に比べると帯状疱疹の罹患は約2倍という報告があります。

ワクチンによって、45%発症を抑制するといわれています。

透析ではない報告として、

①生ワクチン;帯状疱疹の予防効果50-60%、持続期間;約5年

②シングリックス®:帯状疱疹予防効果;約90%、持続期間;少なくとも9年以上

帯状疱疹で困る帯状疱疹後神経痛の発症も

①生ワクチン;67%減量

②シングリックス®;50歳以上で100%、70歳以上で85%抑制(約4年間の研究期間)

副作用はシングリックス®で強く、費用負担も多いですが、効果は明らかにシングリックス®の方が高いと思われます。

帯状疱疹の罹患リスクは高齢に伴って上がってくるので、定期予防接種となれば検討されてもよいかと思います。