はじめての方も
お気軽にご相談ください

院長の臨床メモcolumn

2025.09.15

透析とニュープロパッチ

ニュープロパッチは、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(RLS/下肢静止不能症候群)に対して使用されるドパミン受容体作動薬です。

透析患者さんに対しても使用可能とされていますが、注意が必要です。

特に、透析患者さんでは初期の投与時、増量時には注意を要します。

ニュープロパッチは皮膚から持続的に吸収されるため、血中濃度の変動は少ないとされていますが、消化器症状(嘔気、便秘など)には注意が必要です。

あと、運転している方には要注意の副作用があります。

⇒突発的睡眠・傾眠
中枢神経に作用するため、前兆のない突発的な眠気や睡眠が起こることがあります。

 

他に、自動車運転や機械操作、高所作業などは避けるべきとされています。

また、皮膚のかゆみ、かぶれも出やすいです。

肩・上腕・腹部・側腹部・臀部・大腿部などの正常な皮膚に貼るようにしないと同じ場所では皮膚がただれてきます

 

投与量については、

初期は低用量(2.25mg)から開始し、1週間以上の間隔をあけて漸増します。

中止する際も、急な中断は避け、1日おきに2.25mgずつ減量することが推奨されています。

最大量は、6.75㎎とされています。