下肢閉塞性動脈硬化症などにより足の重篤な潰瘍をきたした患者様に新たな治療法がでてきそうです。
HGFによる血管新生促進により虚血性足潰瘍の治癒を促進させる薬です。
商品名は『コラテジェン』。
大阪大学の森下教授が発明され、このたび商品化されました。
カテーテル治療や足のバイパス手術でも効果がない症例に対して使用できるそうです。
下腿の筋肉に8か所注射し、1か月ごと、合計2回行うようです。
透析患者さんにも適応があるようです。
現在もプロスタグランディン製剤などがありますが、なかなか治癒までいかないことが多く、切断となってしまうケースはあります。
切断を抑制できる可能性があるこの薬剤は非常に期待されます。
ただ、再発を予防する薬とはいいがたいので、
この薬の恩恵により、切断を逃れた方は、
禁煙、減塩などの生活習慣を正すとともに、
医療従事者側も血圧、カルシウム、リン、血糖の管理をしっかりとしなくてはなりません。