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院長の臨床メモcolumn

2024.06.16

腎臓病と骨

昨日の話ではホルモンを中心に骨がもろくなると話をしました。

それ以外にも、加齢に伴い骨粗鬆症が進行してきます。

さらに糖尿病がある方はその影響を受け、女性では閉経後に骨粗鬆症になりやすくなります。

最近では、腎機能がさらに悪くなると、ホルモンとは関係なく、尿毒素そのものにより、骨が石灰化しづらくなり、骨がもろくなるという尿毒性骨粗鬆症という概念も提唱されています。

つまり、腎臓患者さん、透析患者さんでは、CKD-MBDというホルモンなどによるもの、骨粗鬆症によるもの、年齢によるもの、尿毒症によるものなど様々な要素により骨がもろくなる可能性があるといえます。

年齢は仕方ないにしても、それぞれをしっかり管理することで骨折を予防できると思います。

CKD-MBD,骨粗鬆症それぞれに治療ガイドラインがあります。

治療だけではなく、日光に浴びること、運動をしっかりとして、骨を支えている筋肉を維持することは本当に重要だと思います。

いくら薬剤があったとしても骨がすごく丈夫になることはありません。

骨を維持しながら動ける体を継続していくことが生活していく中で最も重要となります。

運動こそが骨折予防に一番重要であると思っています。