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院長の臨床メモcolumn

2014.01.27

糖尿病薬グルベスでは体重増加がなかった。

糖尿病薬のグルベスはインスリン分泌促進剤とαグルコシダーゼ阻害薬の合剤です。

食後血糖をよく下げてくれるお薬です。

このインスリンを分泌する薬というのは、アマリールなども同様に食事摂取量が増えたり、体重増加が増えたりという反応もあります。

事実、アマリールで食欲が増えたり、脂肪や体重が増えたりすることも経験します。

今回、もともとDPP-4阻害薬とアクトスあるいはグルベスを飲まれていたやや血糖の悪い患者さんに対して、DPP-4阻害薬とグルベスに変えてどうなるかを調べた報告がありました。

下記の図のようにHbA1cは-0.5%低下し、予想通り血糖値が下がったと言えます。

さらに体重増加をしそうな予想をしていたのですが、結果は体重増加は見られませんでした。

体重増加は脂肪が増えているということにもなりますし、長い目で見ると薬が効きにくくなって、薬が増えるということにもなり得ます。

体重増加がなく、血糖値が下がる。

そんな薬が糖尿病には必要ですね。