先日5月24日に加古川市市民健康フォーラムで「糖尿病と合併症」について講演をしてきました。
糖尿病がテーマで、お二人の先生と一緒に講演を行いました。
やはり改めて糖尿病の合併症は注意していくべきものだと改めて感じました。
網膜症、腎症、神経障害などの細小血管性合併症。
脳梗塞、心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性合併症。
両方とも怖いですね。
両方ともになりたくないと思います。
高血糖が持続すると糖尿病の合併症は発症します。
最近では低血糖が頻発すると生命予後が悪くなったり、大血管動脈硬化症の発症を増加させるとも言われ、低血糖にも注意を払う必要があります。
高すぎず、低すぎず、年齢などにも考慮してコントロールしなければなりません。
昔からよく使用されている糖尿病治療薬のSU剤。
商品名ではオイグルコン、アマリール、グリミクロンなど。
これからは効果が強い半面、低血糖の危険性も高いとも言われれています。
これらのSU剤は動脈硬化性合併症を抑えることができるだろうか?
結局、合併症を抑えることが臨床上とても大切なことになります。
答えは「動脈硬化(心血管イベント)を抑える効果は乏しい」と思われます。
SU剤はなくてはならない薬で、血糖が高い方で内服薬を希望する方には必要な薬ですが、効果がだんだんと弱くなってくることが多く、SU剤頼みではいつか、血糖はまた上がってくると思います。
SU剤を内服されている方は食事療法を頑張り、いつかSU剤をなくすつもりで頑張られた方がいいと思います。