透析患者さんでは「血清リン」が上昇します。
本来であれば尿から排出されますが、透析をされている方ではリンの排泄が低下するので上昇します。
リン摂取量を減らしたり、リン吸着剤を内服したりします。
リンが高くなると動脈硬化や、かゆみや、痛みなどが出現してきます。
リンというのが透析患者さんにとって最大の敵といっても過言ではないでしょう。
そのリンの薬が鳥居薬品から発売になりました。
「リオナ」という商品名です。
これは今までとは違って、「鉄」のリン吸着剤を利用した薬剤です。
鉄のリン吸着力はアルミニウムに相当し、素早く溶けます。
効果は1週間で現れるようです。
下の図のように結構リンの低下作用もあります。
250㎎の製剤なので当初は6錠/分3から開始し、その後容量調整となります。
朝、昼、夕食のリン含有量に合わせて飲んでもいいと思います。