高血圧の患者さんを見ていると、時に上の血圧(収縮期血圧)は下がったけど、下の血圧(拡張期血圧)がたかいという方がいらっしゃいます。
拡張期というのは心臓が膨らんでいる最中で本来、血管の血圧は低いはずです。
それでも高いというのは何か問題があります。
一つは心臓弁膜症。
しかし通常はそれほど頻度は多くありません。
一番多いのは生活習慣が原因となっていることが多いです。
「下の血圧がなかなか下がらない」というかたのほとんどはご高齢の方より70歳未満の方が多いです。
原因としては長期のストレス、肥満、大量飲酒があります。
これからは加齢とは別に細い血管(細動脈)に動脈硬化を進行させてしまいます。
大きな血管は柔らかく、まだ上の血圧は上がらない状態でも、小さな血管から動脈硬化を進め、下の血圧を上げてしまいます。
ストレスの除去は難しいですが、アルコールは何とか減らした方がいいでしょうね。