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院長の臨床メモcolumn

2018.01.24

微熱のインフルエンザ

今年はA型とB型が同時に流行しているという珍しい年です。

兵庫県の週報を見ると

A香港型23件、新型27件、B型31件

となっており、B型が比較的多めですが、全体的に流行しているといっていいと思います。

また微熱でインフルエンザBというパターンが多いことが要注意です。

37度、咽頭痛、少し咳がするという患者さんがいました。

少し熱っぽい感じはあるけど、悪寒もありませんでした。

咽頭発赤以外、眼球結膜の充血などの所見もありませんでした。

インフルエンザ検査をするときには「この患者さんは絶対陽性」ということもあれば、「たぶん違うけど、念のために測っておこう」ということもあります。

今回の場合は後者でしたが、なんと「B型陽性」でした。

心配することは、一般的に『単なる風邪」と思っていて、「自分はインフルエンザではない」と思っている方が実は多くいるのではないかということです。

そのような方に「実はインフルエンザ」の方が混じっていると流行がさらに拡大するという懸念があります。

B型の方が高熱は出にくいですが、A型も高熱が出にくいパターンがあります。

今のところ37度前後で熱っぽい患者さんには全員インフルエンザ検査をしていますが、陽性率は高いと印象があります。

例年より多い気もします。

皆さん、風邪症状には十分気を付けましょう。

実はインフルエンザかもしれません。