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院長の診療日記column

2021.05.23

当院でのコロナワクチンの個別接種で思うこと

加古川市では集団接種はGWから行われているが、個別接種はまだである。

今後、明らかではないものの、個別接種も行っていくという方向性という話を聞いている。

個別接種で問題となることは

1.予約

2.対象

3.準備

4.接種後の待ち時間

ほかにもあると思うが、私が考えるのはその4つである。

①予約

・電話予約は、通常診療に支障をきたすため困難である。

・ホームページなどインターネット予約は高齢者には向かない。

・対面での予約(来院のみ)となるが、接種できる数自体が少ない。

3週間ごとの接種で2回であることから、6週間で1グループとなる

次のグループは7週目となるため、個別接種が早いのか、集団接種(加古川市では抽選で当選すれば郵送される)のほうが早いのか予測できない状況になる。

②対象

・かかりつけ患者のみ対象となる

・今回の接種に関しては優先順位をクリニックとして考えなければならない。

集団接種に行けない、予約ができない高齢者

クラスターのリスクがある透析患者や通所介護施設に通所中の患者やその同居の家族

対象を決めることは容易ではない

③準備

・インフルエンザとは異なり、希釈、混和など1本の注射を準備するのにかなり時間を要する。さらに6時間以内に使用しなければならない。

・診療をしながら希釈など準備できないため、準備を行う時間も考慮しなければならない。

④待ち時間

・当日に関しては受け付け、問診、接種はスムーズに行えるが、15-30分の待ち時間で待合室のスペースが足りない。密になる可能性が高い。

仮に2バイアル分の12人に接種するとして、最低でも12人、高齢者の場合、付き添いの方がいるので20人近くになる。

駐車場のスペースも必要である。

接種時間を診療時間外としても、その時間に待合室や駐車場が空ということもないため、密にならない十分な待合スペースが確保できない。

 

個別接種は、ワクチン接種速度を速めるものであり、かかりつけ患者への安心感にもつながり進めて行くべきと思われるが、上記の問題点を解決していないかいとトラブルにもつながる可能性がある。

ワクチンを進めていくべきであるが、通常診療が最も大切であり、おろそかにしてはいけない。ワクチン接種に関しては通常診療と別の時間を設ける必要がある。インシデント発生などリスク管理を考えるとそのほうが妥当である。診療時間やスタッフの体制も整える必要がある。

今後、速やかに接種体制を構築しなければならない。