院長の臨床メモシンガポールの60歳以上の住民に対して3回目接種を行った結果が発表された。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2789151
比較ポイントは
①追加接種（3回目接種）していない方と比べて、3回目の同種接種の効果は？
②追加接種していない方と比べて、3回目の交互接種の効果は？
●1回目2回目ファイザー；100万人当たりの感染者数
追加接種なし：600.4人
追加接種ファイザー；227.9人（追加接種なしの方と比べて；罹患率0.272）
交互接種モデルナ：147.9人（追加接種なしと比べて；罹患率0.177）
⇒交互接種したほうが罹患率は低い結果となった。
●1回目2回目モデルナ：100万人当たりの感染者数
追加接種なし：507人
追加接種モデルナ：133.9人（罹患率0.198）
交互接種：ファイザー：100.6人（罹患率0.14）
⇒モデルナでは感染者数が少ないため、罹患率は高く出ている可能性があるが、交互接種の方が罹患率は低かった。
同種接種3回としても十分な効果はあるが、交互接種の方が感染者数は少ない結果であった。
日本の場合、ほとんどが初回接種がファイザーであるため、モデルナが交互接種となる。
現在、モデルナを接種されている方も多くいるが、報告として差はあるものの効果的には期待できる。