ミルセラは基本的に月1回の貧血の薬(ESA製剤)ですが、日本透析医学会でもあったように最近では隔週(月2回)投与もされております。
当院ではエポジンを基本的には用いていますが、難治性の方のみミルセラを使用しています。
ミルセラの良さは投与間隔が少ないのもありますが、半減期長いためエポジン以上の造血効果はあります。
透析患者さんだけではなく、保存期腎臓病でも実感します。
特に尿毒症期など貧血が進行しやすい状態ではエポジンでは造血効果が見込めず、ミルセラに変更してヘモグロビンが上昇あるいは維持できることは多く経験します。
あとは鉄利用の亢進でしょうね。
ミルセラを投与すると1週間以内に鉄が上昇し、フェリチンが減少します。
ヘプシジン25も低下します。
鉄利用能力が上昇するということです。
隔週と月1回の違いはここが大きいのかもしれません。
月2回の場合、2回、鉄利用効率を上げるのでその分造血効果が増えると思われます。
エポジンとネスプとミルセラのそれぞれと鉄との関係は?
気になるところです。