ピートルも鉄を利用したリン吸着剤である。
成分はリオナとは異なり、酸化水酸化鉄(Ⅲ)、スクロース、でんぷんとなる。
酸化水酸化鉄が消化管でリン酸イオンと結合する。
リオナと異なるのはこの結合したリン酸鉄は2価の鉄イオンが有意しづらい構造となっている。
つまり、吸収されにくいため、ピートルは鉄欠乏性貧血に対する保険適応は取っていない。
とはいえ、鉄が全く吸収されないということはなさそうである。
pHが低い場合、少量の鉄が吸収されるようである。
リンの低下作用は強いと思われる。
第2相臨床試験によると
1500㎎→ ‐2.59
2250㎎→ ‐3.17
3000㎎→ ‐3.78
炭酸ランタンと同程度のリン低下作用があるが、PPI(制酸薬)の影響を受けないことは強みの一つである。