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院長の臨床メモcolumn

2023.07.24

コロナウイルス検査の陽性率

第9波はあまり報道されないが、コロナの患者さんは多いと思う。

5類になり検査をしていない人もいるかもしれないので総数はカウントできないが、定点当たりの罹患者数は明らかに増えている。

発熱外来がなくなり、発熱患者も予約制ではなくフリーアクセスとなったので診察する患者数も増えている。

さらに現状では陽性率が高い。

7‐8割はあると思う。100%の時もある。

陽性率はいいとして、難しいのがラゲブリオやゾコーバなどのコロナウイルスの薬剤をどう処方するか?

今は全症例軽症であるが、しんどそうなケースもあれば、治りかけの方もいる。

しんどそうな方や高齢者や基礎疾患のある方は抗生剤を投与することにしている。

インフルエンザのようにすべての方に対して投与しているわけではない。

理由としては高額な薬品であること。特例承認されており、十分な臨床試験を経ていないこと。薬局も十分な在庫を置いていないこと(高額である理由もあるだろう)。

これらの背景により、全例処方していない。患者さんが拒否するケースもある。

コロナ陽性といっても、治療もなかなか一辺倒にいかない。

とはいえ、治療薬の公費も9月まで。

この悩みは今の薬剤費のままでいくと、9月でなくなるだろう。