院長の臨床メモcolumn

透析患者さんでは血圧が高くなかなか下がらないことがあります。

その原因として腎臓から出る腎神経が刺激され全身の交感神経が亢進することによって血圧が下がらないケースがあります。

このような交感神経が亢進しているときには中枢性の交感神経遮断薬であるアルファメチルドーパが有効な時があります。

透析患者さんへの投与は50％減量し、125-1000㎎/日とされています。

降圧剤ではCa拮抗薬、RAS阻害薬、β1拮抗薬が主要な薬剤となっていますが、交感神経を抑える薬も有用なときがあります。