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院長の臨床メモcolumn

2011.11.21

あるかゆみについてのパンフレットを読んで。

レミッチの会社のパンフレットを読みました。

「かゆみ川柳から紐解く、透析患者のかゆみ」という題目でした。

@痛みほど重視されないこの痒み

透析患者さんのかゆみはどのように発見されるか?

一番は患者さんの訴えから。

一番と僅差でひっかき傷から。

その次には掻いているしぐさを見て。

ということでした。

驚いたのはこのアンケートでは約3割の方がかゆいを相談していないということです。

理由には。。。

①伝えるほどのかゆみではない

②治療してもよくならない。

③かゆみをうまく伝えられない。

④迷惑をかけたくない。

ひょっとしたら、この相談されていない方は高齢者の方が多いのではないかと推察します。

「かゆみくらいはがまんせな。かゆみくらいは当たり前でしょ。」など我慢するケースが確かにいらっしゃいます。

②の治療してもよくならないといわれてしまうと胸が痛いです。

確かにかゆみの治療は難しいです。

透析時間、ダイアライザー、薬剤などが中心ですが、なかなか聞かない方も実際にいらっしゃいます。

しかし、治療はしてみないとわかりません。

問診は必要だなあと改めて思いました。

このパンフレットにはたくさんの川柳が載っていました。

透析患者さん部門の優秀作品

・よくねてるとなりの妻がうらめしい

・もう一本各手のほしい透析中

医療従事者の優秀作品

・根気良くかゆみ対策知恵比べ

・イライラの心もいやそう看護の手で

・物言わぬ背中が語るかゆみかな