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院長の臨床メモcolumn

2016.08.26

たまに処方するノバミンの注意点

吐き気が強すぎて、ご飯が食べれず、日常生活に支障が強い方にたまーに「ノバミン」を処方します

ノバミンは脳のCTZというところにドパミンD2受容体をブロックして、嘔吐を抑えてくれます。

よく効く薬ですが、注意しなければならないことがあります。

ふるえや眠気にはまず注意しないといけません。

それ以外に注意しないといけないのは「アカシジア」です。

アカシジアとは

・絶えず歩き回る
・足を落ち着きなく揺らす
・立っているときに足踏みをする
・舌が出たままになる
・じっと座っているまたは
・立っていることができない

などじっとできない症状が問題となります。

結構つらい症状といわれています。

ノバミンは内服後に急激に出現することもあれば、遅発性といって3か月後に出現する場合もあります。

ですから、ノバミンはある程度嘔吐が落ち着いたら徐々に減少しながら、最終的にはやめてほかの薬剤への全面的な変更を考慮しないといけません。