CKD;慢性腎臓病では進行すると貧血が出現します。
貧血が進行すると貧血の治療が必要になります。
治療としては大きく2つ。
①鉄の補充
②ESAといわれる、腎性貧血の皮下注射
CKDによる貧血の目標はHb11-13です。
Hb11以下でまず検査をします。
鉄不足がないかどうか?
鉄不足があればまず、経口鉄剤(フェロミア、フェルムなど)を投与します。
その後貧血が回復するかを見ます。
もし、鉄不足がない場合はESAを皮下注射します。
隔週の注射剤もあれば、最近では月1回の注射剤もあります。
CKDガイドラインではCKDステージ3以降に腎性貧血が進行しやすいといわれています。
EPO濃度は特に、CKDステージ3bから低下が強くなるので、ステージ3b以降にESAが必要になることが多いです。
実際使っているのはステージ4-5ですが、時にステージ3bの方もいらっしゃいます。
昔はEPO濃度を測っていましたが、今は足底の必要は必ずしもなく、GFRが低下して来ればEPO濃度は低下していると推測していいと思います。
CKD3b以降で、Hbが11以下になってきた場合、まず鉄をチェックし、祖のデータを見て、鉄剤やESAを開始すればいいと思います。
★鉄のチェックは必須なので忘れないようにして下さいね。