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院長の臨床メモcolumn

2016.03.23

多発性嚢胞腎の研究会

昨日は多発性嚢胞腎の研究会がありました。

多発性嚢胞腎は昨年1月に難病指定として認可されました。

これまで多発性嚢胞腎に対しての直接の治療薬はありませんでしたが、大塚製薬から「サムスカ」という薬が多発性嚢胞腎に認めれ、治療の恩恵を受けることができるようになりました。

多発性嚢胞腎は日本でも約3万1000人の方がいらっしゃり、透析導入の第4位となり、腎臓病の進行が問題となっている遺伝性の疾患です。

講師の伊藤教授は多発性嚢胞腎の説明、治療、サムスカの治療に当たり患者背景、腎臓病の経過など治療方針の決定の仕方などをご講演いただき、本当にためになりました。

まだまだ、浸透していない疾患ですが、今後徐々に進行し、一人でも多く、多発性嚢胞腎による透析への進展を抑制していきたいと思いました。