昨日、加古川プラザホテルで加古川CKD連携の会が発足されました。
世話人にも専門医としてでしょうか、加古川でも中心的な大先輩の先生方の中に、開業医としては若手も私も世話人に選任され、光栄に思いました。
加古川は今のところですが、腎臓専門医が少なく、腎臓の治療を加古川で完結できる状況ではないですが、今後、加古川中央市民病院が会員と同時に腎臓専門医の先生方がご活躍し、加古川での腎臓治療が発展していくことを切望しています。
先日は、神戸が医学腎臓内科の西先生をお招きし、CKDのup-to-dateについてガイドラインだけではなく、幅広い内容をご講演いただきました。
特に加齢に伴う、腎病理に変化は興味がありました。
また西教授は腎性貧血ガイドラインの副委員長という日本でも有数の腎性貧血に対する造詣が深い先生でもあり、後半は2015年に発刊される新しい腎性貧血のガイドラインのついての説明とその裏側についても教えていただき、非常に楽しかったです。
私はその前座で下記のスライドを発表させてもらいました。
たった、4例の症例報告ですが、鉄に関しては非常に勉強になり、今後も鉄治療をうまく使いながらESAを使っていこうと思っています。
ほとんどの症例でフェリチンが低下し、造血が進みました。
しかし中にはフェリチンが低下し、鉄が利用されたデータでも十分造血が進行しなかった症例もありました。
このような症例は鉄の喪失、慢性炎症に伴うACD(anemia of chronic disease)が関与していたと思います。
最後の症例はたった1カプセルの鉄剤が、見る見るうちに貧血を改善させました。
CKDの鉄代謝は難しく、解釈も困ることがありますが、今回のガイドラインでも注目されている点でもあり、臨床でうまく鉄を使っていきたいと思っています。