糖尿病性腎症の病気分類が昨年変更になりました。
GFR重視よりは尿蛋白や尿アルブミン重視といえると思います。
糖尿病が怖いのは合併症です。
腎臓でいうと、高い血糖が腎臓にも悪さし、尿蛋白が出現してきます。
まずは尿アルブミンが出てきます。
この怖いところは尿蛋白が陰性ということです。
それが進行すると尿蛋白が出てきます。
糖尿病性腎症の早期発見は非常に重要です。
そのために、糖尿病の方は1度は尿アルブミンのチェックをしておいた方がいいでしょう。
私もかならず調べています。
2007年の糖尿病患者さんの統計では腎症のない方が58%、アルブミンが出現している方が32%でした。
結構な頻度であります。
アルブミンが出てくると徐々に進行してきます。
ただ、このアルブミン期はまだ回復し、陰性となる可能性も十分あるわけです。
糖尿病⇒アルブミン期⇒尿蛋白期⇒腎不全期⇒透析となります。
アルブミン期で減塩、血圧管理(RAS阻害薬、利尿剤)でしっかりと管理をしていく必要があります。