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院長の臨床メモcolumn

2014.12.08

冬の透析中低血圧

先週から急に寒くなってきましたね。

汗もかかないので、透析患者さんは体重増加が増えてきているような気がします。

夏を同じ様な飲水量では間違いなく、かなりの体重増加になります。

夏というほどは飲んでいないとは思いますが、それでも飲水量が相対的に多い印象は受けます。

冬というと気温が低いので末梢血管が収縮し血管が上昇します。

しかし、透析で除水すると透析前の血圧が高めではありますが、最後まで血圧が持つかというとそうでもありません。

下がる方は下がってしまいます。

透析開始前が高く、降下度が大きいので余計にしんどいのかもしれません。

除水量が多いと心臓から拍出される心拍出量も減量し、血圧は下がりやすくなります。

血管を収縮させて持ちこたえることができる方はそうそう血圧は下がらないのですが、収縮できない方は持ちこたえることができず血圧が下がります。

持ちこたえることができない方は高齢者、糖尿病の方が多いです。

夏は夏で、末梢血管抵抗が低く、血圧が下がりやすい時期でもありますが、冬は冬で体重増加が多いと、心臓が持ちこたえることができず血圧が下がりやすくなります。

まず、冬で汗をかかないのであれば水分、塩分制限はかなり頑張っていただいた方がいいと思います。