最近の日本透析学会誌(2014年9月)で「慢性腎臓病での洗米とリン・カリウム値」という論文がありました。
新潟産コシヒカリを撹拌機器で洗米して、回数ごとにリン、カリウム、蛋白の洗米率を調べたもの。
リンもカリウムもヌカに多く含まれています。
それだけではなく、リンは糊粉層部、カリウムは米粒内にも多く含まれています。
つまりリンはある程度洗う必要がありますし、カリウムに関しては洗えば洗うほどよく洗い流されます。
いったいどのくらい洗えばいいのか?
リンもカリウムも洗米するほど抜けていきますが、ベストは5回。
おおよそリンは50%、カリウムは46%洗い流されるようです。
10回以上やると米の表面が傷み、でんぷんが喪失するようですね。
あと、大切なのは撹拌時間。
できれば20秒がいいということ。
低リン米もありますが、非常に高価であり、現実的ではありません。
リンが高い方は是非ともお試しください。
この論文では攪拌機を使用していますが、手で研いだ時と同じ効果ですのでご心配なく。