国際糖尿病連合によると、高齢者の状態によって目標HbA1cが違うようです。
①元気な高齢者の方→HbA1c70.-7.5%
②要支援の高齢者の方→HbA1c7.0-8.0%
③認知症のある高齢者の方→HbA1c8.5%以下
④終末期のかた→極端な高血糖を避ける。
世界的な学会がこのような指針を発表する背景には世界的な高齢化の進行を表しているのでしょう。
2型糖尿病が増えてきており、2035年までは糖尿病人口も増加すると予測されています。
日本の場合は人口が減っても、糖尿病の罹患率は間違いなく増えるでしょう。
その分2型糖尿病を持つ高齢者も増えてきています。
高齢者と言っても元気な方もいれば弱っている方もいらっしゃるのが現状です。
低血糖に気付く方もいれば、低血糖に気付かない方もいらっしゃいます。
日本の学会では合併症を予防するHbA1cの目標値は7.0未満とされています。
厳格な血糖管理は低血糖の危険性もあり、命に係わることや後遺症を残すこともあります。
糖尿病を予防するという重要性も感じながら、糖尿病をどう管理していくかも非常に重要な課題です。