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院長の臨床メモcolumn

2013.12.30

糖尿病の患者さんの腎機能の評価

慢性腎臓病という名前も随分と知れてきたという実感がします。

慢性腎臓病のステージは「推定GFR」という項目を見て判定します。

最近、どの検査会社でもこの項目があります。

糖尿病の方でも高血圧の方でもこの項目で評価します。

最近では糖尿病から腎臓が悪くなって、糖尿病性腎症となり、その後透析導入となる場合が多くなってきています。

糖尿病の場合、この「GFR」が見かけ上低く値が出ているという報告がありました。

つまり、「この数値だったら大丈夫」という値でも実際の腎機能はその数値よりも悪いということです。

特に、血糖値(HbA1c)が上昇すればするほど、ギャップは大きくなります。

HbA1cが高いような糖尿病患者さんは腎臓の評価をするときは実際GFR」よりもう少し低いと考えたほうがいいようですね。

さて、今日は12月30日です。

月水金曜日透析の方は今日が今年の最後の透析日です。

「おつかされま」だけではなく、「よいお年を」という挨拶をし、年末ということを実感しました。