糖尿病があって腎臓が悪い方の薬は選択肢が限られてきます。
最近、話題の新しい糖尿病薬DPP-4阻害薬も7種類すべて同じではありません。
腎臓病患者さんや透析患者さんには使えないものもあります。
最近、DPp-4阻害薬であるエクアで、腎臓病患者さんでも使用して安心というデータが出ました。
投与開始前のデータはクレアチニン2.7ということでまずまず腎臓機能が悪化している方に対しての調査でした。
1年間を見ましたが、1年後のクレアチニンが平均3.0でした。
2.7から3.0に上昇しているともいえるのですが、糖尿病で腎臓が悪くなった方は1年たつとクレアチニンが悪化することが多いですので、薬のせいで上昇している結果ではないと思います。
腎臓病患者さんでは経口血糖降下薬の選択肢が限られているので、このように一つでも多くの薬が使用できることが証明できると安心して処方できますし、患者さんも安心して飲むことができます。
エクア以外では、トラゼンタも安心して処方できると考えています。