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院長の臨床メモcolumn

2013.06.10

☆東播地域における小児腎臓病の拠点病院

6月6日に加古川東市民病院で臨床談話会がありました。

基幹病院の先生方がご発表されて、知識を蓄え、意見を交わしあう会です。

6日の談話会で加古川西市民病院小児科の先生のご発表があり、私はその講演の座長に任命されました。

お話は西市民病院でされている「腎生検」のお話です。

腎生検とは「腎臓病」の患者さんに対して腎臓に針を刺して、腎臓病の原因を確かめる検査です。

お話を伺っていると、患者さん(小児なので主にご家族)に対してきちんと腎臓病の説明をし、腎生検の必要性をお話しされているようです。

わが子を思う心配と不安でいっぱいのご家族に対して誠心誠意お話をされ、時間を十分にとって説明されているのを伺うことができました。

腎生検は簡単な検査ではありません。

しかし小児や若年者こそ、きちんと腎生検で診断し、適切な治療を受ける必要があります。

小児期や青年期できちんと治療をすることで将来の腎不全や透析への進行を阻止できるからです。

小児で腎臓病専門を診療できる病院は本当に限られており、東播地域には西市民病院しかありません。

ご発表された先生もその認識は持たれており、東播地域の小児腎臓を守るという責任感をそのご講演で感じ取れました。

今後のご活躍を祈念しております。

私も腎臓専門医として「腎臓を守っていく」という責務を改めて感じました。