当院に通院されているご婦人がいらっしゃいます。
毎年スギ花粉で「大量の鼻水」で困られていたようです。
これまでヒスタミン拮抗薬(アレジオンなど)を内服されていたようですが、「眠気」があって使っていなかったようです。
別の疾患で通院されていますが、話の成り行きから「花粉症」の話になり、鼻水で困っておられるというお話を聞きました。
眠くなるお薬は飲みたくないということだったので、漢方薬とステロイド点鼻薬を処方しました。
漢方薬は「麻黄附子細辛湯」、点鼻薬は「アラミスト」を選択しました。
患者さんは高齢で冷え性であり、一般的によく使用する「小青竜湯」よりは「麻黄附子細辛湯」のほうが患者さんに合っていると考え処方しました。
ステロイド点鼻薬に関しては最近では「軽症花粉症」でも使用することが多く、症状が強いためあらかじめ併用しました。
患者さんは「花粉症の時期の、こんな楽に過ごせたなんて」と喜んでおられました。
ヒスタミン拮抗薬で眠たくなる方は実際多いです。
「漢方薬」は「花粉症」にも有効だと思います。