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院長の臨床メモcolumn

2013.02.08

インフルエンザワクチンとインフルエンザの予防

今年はインフルエンザワクチンを打っていてもインフルエンザに罹患している方が多いようです。

2010年度、2011度年シーズンは同じ株の3種混合インフルエンザワクチンでした。

それらのシーズンはA型株はA/カルフォルニア/7/2009(H1N1:ソ連型)、A/ビクトリア/210/2009(H3N2:香港型)、B型株はB/ブリスベン/60/2008という株種で作成されています。

今年の2012年度シーズンはA型株はA/カルフォルニア/7/2009(H1N1:ソ連型)、A/ビクトリア/361/2011(H3N2:香港型)、B型株はB/ウィンスコンシン/2010という株種で作成されています。

今年の香港型とB型はこれまでとはちがう株のワクチンとなっています。

今年の発表を見るとA型のほうが多く、現在では香港型が多く検出されているようです。

予想株と実際の流行株が異なっていたのかもしれません。

インフルエンザワクチン効果はまだ十分とは言えません。

ワクチンの効果は抗体陽性率、抗体保有率、抗体変化率を判断しますがまだ基準には満たされていません。

マスク、うがいでの予防が基本となります。

抗インフルエンザ薬の予防的投与も可能です。

あとはインフルエンザ予防の一手として「ツムラ補中益気湯」が有用という報告が多々あります。

インフルエンザにかかりたくない方は多々いると思います。

補中益気湯は副作用がほとんどなく安全に内服できます。

いずれにしろインフルエンザは要注意ですね。