以前から思っていたことが…
テシオカテーテルを挿入した方の予後が悪いことを。
内シャントや人工血管を作らない方なので生命予後は悪いとは想像付きますが、実体験としては本当によくありません。
テシオカテーテルを挿入した方がなくなりました。
突然に起こりました。
あえて書いたのには理由があります。
ブログには検索ワードというものがあり、検索をかけて私のブログに遭遇した方もいらっしゃるでしょう。
私の場合、検索ワードの上位としてこの「テシオカテーテル-透析」という組み合わせがあります。
おそらくは医療従事者が検索したのでしょう。
それだけにテシオカテーテルを挿入しなければならない方が世の中には多いのかもしれません。
テシオカテーテルは感染しにくいように工夫をされています。
感染に対しては強いですし、感染が起こっても交換は可能です。
しかし恐ろしいのは体内に入っているカテーテルの先端あるいは周囲にドロドロの血栓が付着することです。
この付着した血栓は時に肺に飛んで、肺梗塞を起こすことがあります。
小さな血栓では特には問題になりませんが、大きな場合は致死的になります。
テシオカテーテルを挿入されている方や挿入されている患者さんのご家族が見られたらきっと心配になり不安を与えてしまうと思います。
テシオを入れながらも長生きしている方も文献的にはいらっしゃいますので悪いと言っているわけではないのです。
ただ、私が言いたいのは患者さん側からテシオカテーテルを入れてほしいということはまずありません。
医療従事者が判断します。
医療従事者が簡単にブラッドアクセスがないと判断し、簡単にテシオカテーテルを入れようという考え方を持ってほしくないということです。
テシオカテーテルを入れてはいけないということではないのです。
よくよく考えて挿入すべきであると考えます。
この患者さんはテシオカテーテル以外にブラッドアクセスはない状態で挿入しましたが、最期このような形になってしまったのは本当に心苦しく、申し訳なく思っています。