4月に入っています。
診療報酬改定です。
かといって現場ではそれほど大きな混乱はありません。
裏方は事務作業を含めて色々ありますが、、、。
今回の診療報酬改定でオンラインHDFが認められました。
良かったと本当に思います。
これでオンラインHDFがどんどん増えてくるでしょうか?
今回の透析液清浄化加算というものがあります。
ひとつは8点、ひとつは20点。
通常の透析では8点。
1台でもオンラインHDFを20点取ることができれば20点を算定できます。
予想ですが、オンラインHDFは著増とは言いませんが、増えるのは間違いないと思います。
それは透析医療の質を上げるために?
それとも20点が欲しいために?
20点欲しさに、1台だけオンラインHDFすることははっきり言ってよくないと思います。
オンラインHDFをするためには透析液をきれいにし続けなければなりません。
消毒方法、フィルター代金、検査代金などすぐに20点が飛んでしまうでしょう。
オンラインHDFは非常にコストがかかります。
けれども患者さんの体にとって良い治療であり、患者さんが元気で長生きができる可能性があるということでオンラインHDFを選択すべきです。
そうすれば長期的にコストメリットも出てくるでしょう。
20点欲しさにオンラインHDFをするとコスト的にもメリットが高いと言えないと思います。
きちんとメンテナンスや定期的な検査をしてこそのオンラインHDFです。
オンラインHDFを導入するのであればコストよりも患者さんの体のことを考えて導入すべきです。
それであれば1台からスタートしても良いかと思います。
なぜ、偉そうにするのか?
オンラインHDFをやるのであれば信念を持ってやってほしいからです。
オンラインHDFは絶対的なものではありません。
簡単なものでも魔法でもありません。
ドクターシモンも書いていましたが、オンライン4時間を選択するのであれば通常の透析を5時間した方が体にもいいです。
http://ameblo.jp/simonkei/entry-11199488390.html
経営的も5時間透析をした方が診療報酬が高いです。
オンラインHDFをするならきちんとする。
オンラインHDFをしないのであれば長時間の通常透析も考慮に入れる。オンラインHDFより5時間透析の方が診療報酬は高いです。
オンラインHDF+長時間透析はそれこそコスト意識を度外視した患者さん思いの卓越した治療方法でしょう。
(通常透析は時間ごとにコストアップしますが、オンラインHDFは時間アップしてもコストは変わりません)
診療報酬で揺さぶられることは2年ごとにありますが、透析という慢性医療に関しては根本的な信念を持って考えて行くべきだと思います。
これって誰に向かって書いているのかなあとふと思いました。
おそらく自分自身に向かってでしょうね。