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院長の臨床メモcolumn

2025.09.19

麻黄と筋痙攣

麻黄附子細辛湯で強烈な筋痙攣になった方がいます。

やめると消失しました。

初めての経験でした。

おそらくですが、麻黄の成分は、エフェドリンです。

エフェドリンには交感神経を興奮させる作用があり、血管収縮する可能性があります。これにより筋痙攣が発生した可能性があります。

麻黄ではありませんが、

長期的に服用した場合、多くの漢方薬に含まれる「甘草」は、長期服用や大量服用によって偽アルドステロン症を引き起こすことがあります。

この偽アルドステロン症は、低カリウム血症を伴い、その結果として脱力感、筋力低下、そして手足のけいれんや麻痺といった「ミオパチー」の症状が現れることがあります。

麻黄による筋痙攣であれば今後、葛根湯や小青竜湯など麻黄が入っている薬剤は使用しづらくなります。