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院長の臨床メモcolumn

2025.01.10

立ち眩みで紹介した返書(POTS)

ある若い患者さんで立ち眩みが強く、大きな病院を紹介してほしいという方がいらっしゃいました。

病名は

診断基準として、起立性頻脈症候群(POTs)という病名でした。

初めて聞いた病名でした。

起立性調節障害の一つのようで、起立時など体位変換した後も頻脈が続くようです。

立ち眩みだけではなく、動悸や胸痛もあり、それ以外にもコロナで有名となったグレインフォグにもなることがあるようです。

単なる立ち眩みではなく、倦怠感、ぼーっとした感じ、他にも不屈、嘔気、下痢など多彩な症状を認めることがあるようです。

診断基準には、

① ヘッドアップチルト試験などで10分以内に 心拍数が+30回/分以上上昇する(20歳未満では+40回以上)。
② 起立時に血圧の低下がない。
③ 起立時に症状が悪化し、横になると症状が軽減する。
④起立時の症状が6ヶ月以上持続する。

若い方が多く、立ち眩み、倦怠感の持続がある場合、POTSは鑑別診断にあげたほうがよさそうです。