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院長の臨床メモcolumn

2024.08.23

ビソプロロール ビソノテープ

高血圧や心房細動などの不整脈に対してβ拮抗薬であり、ビソプロロールを使用することがあります。
慢性心不全ではごく少量のビソプロロールを投与します。
ビソプロロールは非常に有用な薬ではありますが、腎臓病がある方には効きすぎに注意とされています。
ビソプロロール(ビソノテープという貼付剤)では、約10-12時間くらいで血中濃度のピークを認めます。


しかし、内服して安定してくる(定常状態)と血中濃度が上昇してきます。
下のグラフでは腎臓病の数値が悪いほど、血中濃度が上昇しています。


つまり、腎臓病がある方は効きやすくなってしまい、血圧低下、脈拍低下など聞きすぎる状態になる可能性があります。また、副作用が発現した場合、中止してもすぐには濃度が低下しません。
ビソプロロールは透析患者さんを含め幅広く使用ですり、効果も非常に高い薬剤ですが、副作用にも注意が必要な薬剤です。