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院長の臨床メモcolumn

2022.05.10

リフィル開始1か月

2022年の診療報酬の目玉としてリフィル処方箋があります。

これは処方箋を合計3回まで繰り返し使用できるというものです。

たとえば、1か月間の処方箋で、1か月ごと2か月後は受診せずに、薬局で2回処方してくれるというものです。

これには、患者負担の減少効果、医療費抑制の効果があると思います。

100億円の抑制という話もあります。

患者さんにとっては医療機関の待合時間もなくなるというメリットはあると思います。

また、リフィルという形ですが、3か月間放置ではなく、薬局での薬剤師により変化があれば医療機関に連絡してくれるという健康観察という意味でもメリットもあるかもしれません。

 

しかし、この1か月間、リフィルを希望した方はいません。

報道では大手薬局でのリフィルは0.01%という話もあります。

僕の印象としては、数少ないですが、1か月処方が減り、2か月処方を希望された方もいます。

その方が、医療機関、薬局ともに受診回数が減り、負担が減るということです。

安定している方は、2か月間処方が増えたような気がします。

基本的には1か月処方なんですが、患者さんの希望は無視できない事情もあります。