九州大学からファイザーワクチンの副作用と解熱剤が抗体反応に与える影響の検討について発表された。
- 335人の医療従事者対象
- 副反応の問診13項目+新型コロナIgG抗体
- 単変量解析では、局所反応と抗体は無関係。しかし、発熱、倦怠感、頭痛、悪寒に関しては関連あり。
- 多変量解析では、発熱の程度、女性、若年で抗体値が高い。
- 38度以上の高熱では37度台よりも1.8倍抗体値が高い
- 性別、年齢にかかわらず、2回目の発熱が高いほど、抗体値が高くなる傾向にある。
- 解熱剤の使用と抗体は有意な関連は認めない。
年齢にかかわらず、高熱が出るほど抗体が高くなるという結果は興味深いし、経験的にもあり得ると考える。当院の検討でも全身症状が出現したほうが抗体値が高かった。年齢で補正すると有意差は出なかったが、体温の程度で細かく分析すると有意差は出たかもしれない。